台湾の総合卓球メーカーとして日本市場に参入している「akkadi(アカディ)」からラインナップされている檜単板「DYNA SPEED(ダイナスピード)」です 近年では高騰著しい檜単板ですが「10mm」という厚さの単板となってます
ブレードサイズはメーカー表記で「142×134mm」程度 グリップサイズが「37×90mm」となってます 37mmというのはグリップの高さですね 幅は他社の物と同等程度の幅なので、20mm前後です ブレードサイズは角型のみラインナップされています 2019年10月現在にラインナップされている10mm単板としてはブレードサイズが最もコンパクトです(メーカー表記のブレードサイズとして) ダーカーのスピードシリーズは「155×132mm」 ヤサカの覇者GOLDでは「165×132mm」 スペシャルダイナム10.0mmでは「145×135mm」となってます 実際にダーカーのラバーを置いてみた所、数値通り横から少しはみ出し、縦が短いですね 形状としては少し先端がワイドな形状といった印象です
平均重量はメーカー表記で「95±g」となっており、この個体はほぼ平均の重量ですね 製造は「台湾」ですが、檜材は「木曽檜」となっています 10mmの檜単板は非常に高額になってきていますが、DYNASPEEDでは国内メーカーの9mmの高価格帯檜単板と同程度の価格に抑えてあり、コストパフォーマンスの良い10mm単板です(覇者GOLDが10mm単板としては日本市場では現状最安値) 木の詰まりはバランスよく詰まっており、木目も良いですね 檜の質に関しては価格相応である印象です
よく「吸い付くような打球感」と表現される事の多い檜単板ラケットですが、このラケットに関しては非常にハードな打球感となっています 硬質で弾きの目立つ打球感である為、硬めのラバーを合わせた際に回転をかける事が難しくなっています 檜特有のフィーリングを優先する場合には適していないですね 従来の檜単板の打球感ではないです 硬く飛び出しの早い打球感となっている為、硬度を落とす等の対策が必要になってきます スピード性能や飛距離は10mm単板らしい非常に優れた性能を発揮しています
硬質なドイツテンションラバーと合わせた場合の打球感は非常に硬く、飛び出しの速さもあって弧線が作りづらい組合せとなる傾向 回転性能と弧線のバランスを取るには弧線弾道が強いラバーでスポンジが硬すぎず掴みの良いラバーとあわせることによってドライブ時のバランスが取り易くなります 47.5°以上でトップシートもハードなタイプのテンションラバーでは回転をかけることに非常に力を要する組合せとなる印象です 硬さや球離れを活かし、強打を主体とするプレースタイルに適したラケットという印象です ラケット自体の弾性は際立っているので、ドライブの際に回転のかけ易さをどう確保するかですね 攻撃力の高いラケットですが、弾きや飛び出しの強さがかなり影響する為、台上やサーブ等の小技面やブロック時のコントロールがかなりシビアになってきます
10mm単板としてはコストパフォーマンスも良く、振りぬきやすいサイズの檜単板です 檜の打球感としては非常に硬い打球感という点が好みの分かれる所ですが、強打を主体とするプレースタイルの場合はラケットの特性を活かしやすい印象です 回転のかけやすさやソフトなフィーリングを重視する場合には難しいラケットですね 「硬くて弾く」という特徴がはっきりしているラケットなので、表ソフトやラージボール等との相性は良好です ネックなのは手に取る事が難しいメーカーである事ですね 檜単板は重量以外にも「木目」「詰まり」など細かな部分が重要視される為、手に取り辛いメーカーは条件的に厳しくなります また打球感がかなりハードなので、合わせるラバーが限られてくる点も難しくしているラケットです とはいえ品質・スペック共に優秀な檜単板ではありますね 超ハードヒッターまたは強打主体のプレースタイル向けの檜単板です