卓球メーカーにおいて「紅双喜」というとトップシートに強い粘着を帯びた「粘着ラバー」の中でも中国代表選手が多く使用するメーカーとして認知されていますが、以外にもドイツテンションラバーをラインナップしています 金弓5及び後発の金弓8がドイツテンションとなっており、金弓5には42.5°のソフトスポンジ版と47.5°のハードスポンジ版の2種類がラインナップされています
パッケージは凝った造りで高級感のあるものとなっています 光沢のある赤系のパッケージで目立つものとなっています スポンジ硬度は先に書いた通り、2種類ラインナップされています 今回の物は42.5°の物ですね
質感は非常に良いですね シートに粘着の様なものはありますが、中国メーカーの それもトップクラスが使用する粘着ラバーを手掛けているメーカーとしてはまず見られない様な微々たる粘着といった印象です 実際に回転をかけるには擦るタイプではなく、食い込ませて回転をかけるタイプですね 弾性はドイツテンションスポンジとしては控えめで、程々に弾むといった印象です 食い込ませやすい硬度なので、中国ラバーの様な硬さや重さは無いです
回転はかけやすいですが擦るタイプではないので、中国ラバーらしさというのは無いですね シートに僅かに粘着っぽいものがあるのは先に書いた通りですが、これが回転性能に繋がる様なものではないです 回転性能はそれ程高いとは言えないスペックですが、それほど力を加えずに食い込ませることが出来るラバーなので、回転自体はかなりかけやすいラバーとなってます 弾道は少し直線気味かな という程度で極端に飛び出しが早い というラバーではないです スピードドライブ・ループドライブどちらも打ちやすいタイプのラバーです 回転はかけやすいですが強打するには適さないですね 軟かい為、食い込みすぎる印象です
強い力を必要とせずに回転をかける事が出来るラバーですが、スペック的には際立ったものは無く、使いやすさに特徴のあるラバーとなってます 「紅双喜が作ったドイツテンション」という珍しさがこのラバー最大の特徴といっても良いですね テンションラバーの中では使いやすいですが、物足りない部分は少なくないですね 威力を重視したラバーではないです ドライブに関してはかなり打ちやすいので、ステップアップ用やバック面で安定性を重視する様なタイプのラバーですね 弾く打球が軟らかい為やり辛さがありますが、早い打点でのドライブ等は食い込ませやすいのでやりやすくなってます あまり下がらずに速いピッチで打っていく様なスタイル向けのラバーですかね ネックなのはスペックの割にコストパフォーマンスがよろしくないですね ミドルスペックのラバーとしてはかなり割高感が出てしまっている印象です ラバー自体のスペックは上手くまとまってはいますが、同社が手掛ける粘着ラバーと比較するとスペックや個性の面どちらをとっても厳しいラバーとなっています 中国最大手のメーカーが手掛けているドイツラバーという珍しさはありますが、スペックに関しては凡庸なドイツラバーといった印象でしたね