リオデジャネイロオリンピックにて「丹羽」選手が使用し、銀メダル(団体)という最高の実績を残している「VICTAS」ブランドのテンションラバー「V>15 エキストラ」です 「47.5°」と、トップ仕様のラバーに多い硬度のスポンジを採用しながら、食い込ませやすく、打球感が硬すぎないラバーとなっています
パッケージデザインはこれまでの「V」シリーズを踏襲したものとなってますが、「V>15」シリーズは光沢のあるカラーデザインとなってます VICTAS系のラバーはやや小ぶりなので、カット用等で使用する際には注意が必要です 現時点(2016年 11月)ではヤマト卓球が展開するラバーの価格では最高値(6000+税)を付けてますね
ドイツラバーらしい光沢を放っています 質感は非常に良いですね 特徴的なのは前述していますが「硬度の割に非常にソフト」なラバーで、打球時に掴みが良い点が挙げられます 他社の同程度の硬度と比較すると、非常に差が出ていますね プラスチックボール対応系のラバーに多い打球感 といった印象ですが、V>15エキストラは特にその傾向が強いです 打球時にグイッとボールを掴み、飛んでいきます 弾道はやや直線気味ですが、食い込みが良い為コントロールしやすく、弧線の作りやすいラバーでもありますね 強制的に弧線を作る様なタイプのラバーでは無いです
シートが引っ掛かるタイプではないので擦る打ち方には適さない印象です 掴みの良いスポンジとシートの一体感が非常に良いので、食い込ませて打つタイプのラバーですね 回転のかけ方がはっきりしているラバーです どちらかというとスピード寄りのラバーといった印象ですが、掴みの関係でコントロールがしやすい点が最大の特徴です 強みを発揮するのはメーカーサイトの方にも挙げられていますが「カウンター」には抜群の威力を発揮します 後は対上回転のラリーや台上から攻撃の仕掛け易さですね 回転の影響がそれ程シビアではないので、回転のかかったボール対する攻撃性能が非常に高いラバーです 回転性能に関してはずば抜けたものを有しているラバーでは無いですが、レシーブから積極的な攻撃や前述したカウンター性能・対上回転に対する強みがあります
高価格帯に位置するラバーとしては威力よりも安定性を重視している為、威力を求めるラバーではなく、安定性と威力のバランスを取るタイプのラバーです 競合するラバーがこの価格帯では少ないですが、スペックで同価格帯のラバーと比較をすると、やや高額に映る印象です とはいえFX系のトップ仕様に位置する価格帯のラバーと比較すると、威力面では確実に違いの出るラバーなので、FX系のラバーで悩まされる「威力」の面では圧倒的に有利です ずば抜けたスペックを有するラバーでは無いですが、優秀なスピード性能とそのスピード性能をコントロールしやすい安定性 カウンターのやり易さ等は魅力ですね