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日本製表ソフトを代表するラバー「TSP スペクトル」厚

「1972年発売」と超ロングセラーとなっている表ソフト「スペクトル」です 表ソフトに求められる「ナックル性能」と「直線的弾道」を有し、非常に優れたスピードタイプの表ソフトとなっています  VICTASとの統合により「TSP」ブランドが吸収される為「TSP」としてのスペクトルは惜しまれつつも廃盤となります

 

  

お馴染みのパッケージですね 基本的にはデザインは変わっていません 小ネタとしてはパッケージ裏側に切り取り線が設けられた三角形のチケットの様なものがあり、それを集める事でラバーやウェア等を交換できるサービスが一時期展開されていました ラバーのスペックはメーカーの現行表記では「スピード 11.0」「スピン 6.25」となっています スポンジ硬度は35±3です

 

    

スピードタイプとしての特徴ですね 縦目の配列で円柱+台形の粒計上 あまり離れ過ぎていない間隔となってます ロゴの部分が少し大きめです プラボール時の特徴としてはセルロイドボール時と比較すると滑りが少なくなった分、強烈なナックルは減退した様な印象を受けますが、クセの強さが抑えられており使いやすくなった印象ですね 打球感は軟らかめで球離れは早すぎる事は無いですがスピード系らしい離れの良さを持ったラバーとなっています

 

ノングルーとなった現代ではテンション系と比較するとさすがにスピード性能では厳しいものとなっていますが、ナックルボールの作りやすさとスピードタイプらしい直線弾道 早い打点でも飛びすぎない・飛距離が出すぎない といった点がノングルー時におけるスペクトルの利点ですね スピードや球離れを重視していくとラケット等での修正が必要になってきますが、攻守のバランスが取りやすく、特にブロックやカウンター、台上での細かな操作性に優れたラバーとなっています スピードや回転性能に優れたテンションタイプの表ソフトが主流となっていますが、スペクトルの優れた点はノングルー+プラボールでも健在です また滑りが少なくなったことで回転がかけやすくなっており、回転が作りやすくなった点は大きいですね 回転をかける際にコツのいるラバーでしたが、かなりドライブやサーブが打ちやすくなっています

表ソフトのカット主戦プレースタイルの場合にはキレの良さと変化の質が良好で非常にカットを安定させやすい印象です 弾道は直線的でスピードのあるカットとなりますが、テンション系と比較すると弾み過ぎないのでコントロールしやすく、ボールを抑えやすい点が特徴ですね かなり下がるタイプのスタイルでは少し厚めの方が距離は出しやすくなります

 

38㎜セルロイドから40+プラボールとボールは変わって行ってますが、スピードタイプの表ソフトに求められる弾道とナックルの性能を維持している点がスペクトルのもっとも優れている点ですね 登場時の基本設計がいかに優れているか分かるラバーです 残念ながらTSPブランドがVICTASに吸収・統合となるに伴って廃盤となりましたが、新たなスペクトルが複数登場するのでスペクトルの歴史は引き続き継承されることになります 数多くの世界チャンピオンを輩出した歴史的なラバーです

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