上板を硬質な物へ変更 硬さと弾性がアップ
「STIGA nostalgic Ⅶ」

スウェーデン製ラケットを代表する7枚合板であるSITGA社の「clipper wood」をベースに硬質な木材である「ウエンジ材」を上板に採用したラケット「nostalgic Ⅶ」です clipper woodの打球感を損ねずに硬さと弾みを上げる事に成功しているラケットです

  

ブレードサイズはメーカー表記で「158×150mm」となってます シェークではほぼ主流のサイズですね グリップについてはメーカーの記載は無いですが概ね、グリップサイズが記載されていた頃の物と同じサイズです(100×32mm程度) 若干丸みのあるブレードですが、他社の形状とは大幅な違いは無い印象です

  

  

平均重量はメーカー表記で「97±5g」と木材系の合板ラケットとしては平均重量が重めに設定されています これはウエンジ材の影響がかなり出ていますね clipper woodとの平均重量の差は5gです 木材の質感は非常に良く「木材ラケットといえば」と評される同社らしい質感をしています

ベースのラケットが硬すぎることが無い7枚合板であるので上板を変更した場合においても硬さが極端ではなく、ラケットの特徴を損ねていないですね 硬質さや弾性は確実に向上していますが、ハードウッドの様な硬質さや弾性ではなく、硬質ながらも弾きすぎず・響きも抑えてある打球感です 適度な掴みがあり、ドライブの打ち易さやコントロールの部分ではnostalgic Ⅶの方が使いやすい印象です 球離れが早すぎるという事もないので回転をかけて飛ばしやすい点が優れているラケットです

ハードウッドの7枚合板では弾性や飛距離は木材系ラケットしては際立ったスペックを有しているものの、硬さがネックになってくる為ラバーを選ぶラケットですが、nostalgic Ⅶでは打球感は若干の硬さと弾きが加わっているものの、ハードウッドシリーズの様な硬さは無く、clipper woodの特徴を残しながら性能アップしている為、粘着系の様な硬質なラバーとの組合せの際にバランスの良さがあります ハードウッド7枚合板ではよりハードヒッター向けの組合せとなる粘着ラバーですが、nostalgic Ⅶの場合ではハードウッド程と比較するとフィーリングの面でメリットが大きいラケットです 飛距離やスピードの面で差は出てくるものの、硬質な打球感を残しながらより掴みのある打球感の為、回転性能を活かしやすいラケットです

粘着系での弾性面での解消と回転のかけやすさの両立が可能であるラケットですが、日本製等のテンションラバーとの相性の場合、総じて良好ではあるんですが、少し硬さのあるラバーとの組み合わせの方がより適している印象です 硬さのあるラケットですが掴みの方も適度にある為、ソフトスポンジでは掴みの方が打球感の割にかなり強くなる印象です その為、表ソフトでは主流のテンション表では軟らかめのスポンジが多いので、かなり掴んで弾く打球感となる組合せが多い印象でしたね 弾みの部分では問題ないですが、球離れを優先したい場合にはスポンジ硬度を上げる必要があります テンション系の裏ソフトの場合はハードヒッター仕様のものでは50°というものまでラインナップされているので、ハードウッドでは硬さがネックとなっていたスポンジ硬度のラバーがこのラケットではつかみと硬さのバランスが取りやすくなる為、選択肢に入ってきます 中国系の表ソフトの様な硬質なスポンジを採用している物が良いですが、弾性面を確保するには已打底を採用している物等に限られます

ベースのラケットの特性を損ねずに硬質さと弾みの良さを上げる事に成功しているラケットです clipper woodでは軟らかい・弾みが物足りない といった場合に移行しやすいですね ハードウッド系のように明らかに「硬い・弾む・弾く」といった打球感ではないので、違和感は少ないです 硬めの打球感でありながら適度な掴みも有しているので硬めのラバーとの相性は良く、ハードウッド程の硬さは必要ないものの、ある程度の硬さが欲しい といった場合等に適している印象です 硬さを出しながら掴むので回転のかけ易さも良好ですね 重量のある木材ラケットなので総重量に気を使うラケットです 木材ラケットとしては高い弾性と飛距離を有していますから、弾みの良いテンション系と合わせた際に弾みが物足りない というラケットではないですね「より硬質により高反発に」となるとハードウッド系の様なラケットとなりますが、硬さと回転のかけやすさのバランスはnostalgic Ⅶの方が良好です ハードウッド系のラケットと比較するとコスト面でも優れていますし、スウェーデン製の高い質感とスペックを考慮すると総合力の高いラケットではありますね