同社にはかつて「ROXON」というスピードタイプのラバーがラインナップされていましたが、その流れを汲む、プラスチックボール対応のテンション裏ソフトとして登場したのがこの「PLAXON」シリーズになります シリーズ中、最も硬い「52.5°」のスポンジを採用しているのが「PLAXON525」ですが、スポンジ硬度としては極端な硬さの無いラバーとなっています
パッケージはROXONの時と比較すると高級感のある物では無くなっています これはPLAXONがROXONの登場時に位置していたラインナップによる所が関係している印象ですね ROXONは当時、andro社のトップ向けに位置しているラバーであった為、凝った作りのパッケージでしたが、PLAXONではコストパフォーマンスを重視した位置のラバーとなっている為、パッケージは平均的な物となっています
やや前時代的な印象ですが、シートは綺麗でツヤがあるタイプです シートの質感以上に特徴なのは粒がかなり浮いていてかなり張っている点ですね テンション効果の高さが窺えるものとなってます スポンジはROXONと似たようなタイプで、白色で気泡が無いタイプですね PLAXON525では、ROXON500PROを上回る「52.5°」という、かなりハードなスポンジを採用していますが、打球感にそこまでの硬さはなく、数値程のハードさは無いですね 硬さはまずまずあり、弾きの良いものとなってます
スピードタイプのテンションラバーですが、シートの引っ掛かりが良い為、回転のかけ易さがある点が特徴的ですね 弾道はかなり直線的でスポンジの硬さから来る弾きの強さもあり、弧線を作るタイプのラバーでは無いですが、低く伸びのあるドライブが打てるラバーとなっています 回転性能はラバーの特性上控えめな印象 引っかかりの良さがあるのでかなり回転をかけた感覚はあるものの、回転性能は高いタイプではないですね テンションラバー特有の弾性とスピード性能を優先したスペックとなっています
ハードヒッター向けのラバーでありながら硬すぎない打球感や引っ掛かりの良いシートの影響は大きく、所謂「トップ向け」のハードヒッター向けとは違った調整がなされている印象ですね シート・スポンジ共に硬く、回転をかけるにはパワーが要求される様なラバーでは無いので、スピード性能と弾きの良さは十分に備えながら、扱い易さのあるラバーとなっています 回転性能を重視したラバーでは無いですが、強打やスピードドライブの威力はこの価格帯のラバーとしては非常にある印象ですね 弾むラバーではあるので細かな部分での距離感や台上での処理に気を使うものの、スピードタイプのラバーとしては使いやすいラバーです 比較的重量が軽めであるのも大きいですね ネックとなってくるのはかなりスピード性能や直線的な弾道といった部分ですかね 攻撃的なボールは打ちやすいですが、安定性には欠けるタイプのラバーといえます とはいえスピードタイプのテンションラバーは選択肢が少なく、更にコストパフォーマンスという点で圧倒的な強みがあるのはこのPLAXON525ですね 耐久性もまずまず良いラバーでしたね