中国大手メーカー「729(フレンドシップ)」の省グレードラインとして展開している「SOULMATE」シリーズから、変化とキレのバランスが良い「837」をベースにSOULMATEスポンジを採用したバージョン「837 SOULMATE」です 基本的にスポンジや厚さの種類が限られているシリーズですが、普及タイプと比較すると良好な弾性や弾みの均一性に優れるものとなっています
729の省グレードに相当するラバーの多くはこのシンプルなパッケージとなっています 丸枠の部分でラバーの種類やスポンジ硬度等を確認する様になってます そして真空パッケージです SOULMATEシリーズは基本的に複数の硬度やスポンジ厚が用意されている事は無い様です(一部例外あり) この837 SOULMATEは 「1.0mm」「38度」というのが基本の様ですね
粒の配列は横目で細さはあるものの、変化重視の細さと比較するとそこまで細くは無いです 間隔の方は広すぎず、狭すぎず といった印象 あまり軟らかい方ではないですが、倒し辛い というのは無いですね 少し力を加える事で倒す事は可能な硬さです 強打を主体とする場合には少し倒れやすい硬さですかね 弾性は普及タイプと比較すると、同程度の厚さのラバーとしては良く、飛び方も不規則性が抑えられています 飛ばしやすい為、プッシュやブロック時のコントロール等で安定させやすくなっていますね 球離れはそこまで早いタイプではないですが、同じタイプの粒高としては僅かに早さのある印象です 品質面では普及タイプでは粒高のバリ等がかなり粗く、価格相応の質感をしている印象でしたが、SOULMATEバージョンでは大幅にバリは少なくなっています 品質面に関してはかなり差が出ていますね
スペックに関しては837の変化とキレのバランスが偏る事無く引き上げられており、特に変化幅はプラスチックボール時においても大きな変化をしている点が特徴です 回転に対して大きく変化をする事やブロック時の安定性は普及用と比較してかなり性能差がある印象です 攻撃に関しては強打時に粒が倒れるのでプッシュ等の方が適している印象 強打を主体とする場合にはより粒の硬い物か変化系表などの方が良いです 弾みが均一でコントロールしやすい点が非常に良く、隙の無い粒高ラバーとなってますね キレの良さがあるのでカットで使用した場合にもこのキレが発揮されますが、変化の部分では物足りない印象 変化をつけるには粒を倒す事が必要ですが、変化を重視するとキレの部分を損ねてしまうので、バランスを取る使い方が必要となってきます
837は安価で変化とキレのバランスが良い異質タイプ向けの粒高ですが、837 SOULMATEに採用されている省グレードスポンジと品質面の改善で、更にスペックが引き上げられています 変化と弾みの部分は特に強化された印象です カットではこの変化の部分が出しづらくなっている点が残念ですが、異質攻守タイプのプレースタイルには大きな変化と均一な弾みによる台上でのレシーブや攻撃に威力を発揮します 1.0mmという、非常に薄いスポンジでありながら弾性は良好なので、プッシュ事のスピードやブロック時のボールの抑え等、攻守のバランスが良いものとなってますね ネックなのは省グレードで入手性の問題ですかね 中国系粒高としては省グレードは少なく、入手は容易ではないです とはいえ省グレードに相応しいスペックを有しており、変化とキレのバランスを高い位置で確保できているのは大きいですね