主にトップ仕様の用具という位置づけで展開してきた「VICTAS」というブランド名ですが「ヤマト卓球」から社名をVICTASと変更しています 特徴としてはトップ仕様の用具としてはコストパフォーマンスが良く、バランスの良い用具が中心となっています この「ダイナセブン」も7枚合板としては硬質さや弾性は抑えられており、使いやすいラケットに仕上がっています
ブレードのデザインは非常にシンプルな物となっています ブレードサイズは「157×150mm」 グリップサイズは「100×22mm」となっています STグリップは角ばったタイプで平たいです 板厚は「6.1mm」と7枚合板としては薄めですね メーカーのPRとしては「反発力や球離れを抑え、攻守のバランスを重視して開発」とある様にラケットで威力を出すタイプではなく、弾性は良好ですが、7枚合板としては控えめとなっています
平均重量は「86g±」程度ですから、この個体では平均ですね 重すぎず軽すぎず といった印象です グリップエンドには新しいVICTASのロゴがデザインされたプレートがはめ込んであります 先に書いた通り7枚合板としては弾性が控えめで、打球感の方も僅かに硬さがある程度で、そこまで硬いタイプのラケットではないです 回転のかけ易さと弾きの良さのバランスを取っているラケットですね
7枚合板としてはクセが少なく程よい弾みなので、威力を重視した裏ソフトとのバランスが取りやすいラケットです 重量も平均的な重量で、極端な重量となる事は少ないですね 硬さや弾みの良いテンション系との相性は良く、ラバーの弾性をラケットでコントロールする組合せとなります ラバーの選択肢が広く出来るラケット という印象ですね 粘着系の様な低弾性のラバーとの相性は打球感は良いですが、弾性の方は若干不足気味となるので、粘着テンション系の方が良いですね 球離れが早いタイプではないですが掴み過ぎるという程でもないので、しっかりと回転をかけて飛ばす事が可能です
表ソフトとの相性は主流であるテンション系の場合は若干軟らかさが目立つものの、バランスは取りやすい印象 硬さや球離れといった部分を追求した場合にはラケットの変更は必要になってきますが、攻守のバランスを重視した場合には程よい硬さと球離れを持つダイナセブンの方がコントロールしやすいですね 表ソフトで打球した際の直線的な弾道を優先するか、バランスを取るか といった所です ダイナセブンの方がドライブやブロック等、総合的な部分でのバランスは取りやすいですね なのでテンション系の様な弾性がある程度あるラバーとの組合せが極端に飛び過ぎることは無く、扱いやすい組合せとなります 中国系や変化系の様な多少クセのあるタイプの場合は変化とブロック力を優先するといった組み合わせの方が良いですね 粒高等の場合も同様です テンション系ではかなり弾むので、こういったラケットで攻守のバランスを取る方が粒高の変化と台上出のプッシュ等でコントロールしやすくなります
7枚合板としては控えめな弾性と硬さで大人しい印象のラケットですが、回転のかけ易さと程よい弾きがあり、まさに「バランスタイプ」といったラケットですね 5枚合板から威力を上げる場合には良いラケットです ラバーをあまり選ばないので、汎用性が高いのも魅力ですね また、7枚合板としては重量が比較的軽めなのもグッドです 際立った特徴やスペックを有しているラケットではないですが、使い易さと威力のバランスが取りやすいラケットです コストパフォーマンスも非常に良いですね ネックなのは「中国式」が無い事位ですかね 個性派では無いですが、失敗の少ないラケットです