セルロイドボール時の晩期に登場した日本製テンション表ソフトとした「フレアストーム」をベースに強化・改良が果たされた表ソフト「フレアストームⅡ」です 既にフレアストームは廃盤となっていますが、パッケージが統一された後もラインナップとして残っています
旧パッケージは青をベースとしたパッケージでしたが、統一版ではリングが青系となっています 一応旧デザインの名残を色で残していますね 硬度はタマス社表記で「32°」となっています プラスチックボール時での打球はセルロイド時と比較してやや硬さが出ており、球離れのバランスが良くなった印象を受けますね
スペック上はスピードが「11.7」 スピンが「6.7」となっています セルロイド時では回転性能は特に数値以上のスペックを有している印象でしたが、プラスチックボールでは流石に減退が大きいですね スピードタイプの表ソフトとしてはまずまずの回転性能を有していますが「プラスチックボール用」として登場したインパーシャルシリーズと比較すると、その差は大きいです 良くなった点としては打球感やナックル等「表ソフトらしさ」の部分が出てきている点ですね ナックルがセルロイドと比較して出しやすくなっています ドライブやサーブ等「回転」を使った技術では減退が大きい分、かつての様なハイバランスなラバーではなくなっていますね
セルロイドボール時の比較としてはスピード面に関しては大幅な減退は見られず、回転性能の減退が大きいですが、表ソフトの特徴を発揮させやすくなっている点がボール変更によって得られた特性ですかね セルロイドボール時では若干軟らかい打球感で総合力の高いラバーに仕上がっている印象でしたが、プラスチックボールではインパーシャルシリーズの「30°」と比較すると少し硬い「32°」のスポンジを採用しているので、若干の硬さと表ソフトらしい飛び出しの早さがあります とはいえハードヒット時には食い込むので、極端に硬くなっているわけではないです ボールの変更により僅かに滑りが出ている印象ですが、あまり気にはならないですね
ボールの変更により「万能タイプ」から「スピード重視タイプ」となっています 回転性能は減退し、表ソフトの特徴である「ナックル」を使いやすくなっているのは良いですね インパーシャルシリーズ(特にXB)の軟らかい打球感を避けるにはフレアストームⅡの方が良いです スペック面では総合力ではインパーシャルシリーズに譲っている部分は多いですが、ラインナップに残されているだけあって、スピード性能やナックル、少し硬めの打球感で弾き易さがアップしている等「差別化」はされているラバーです かつては万能タイプでしたが、プラスチックボール時では特性のはっきりしたラバーとなっていますね