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ブルースポンジ×已打底として再び登場 軟らかさと弾性が特徴
「AVX PUROT(ブルースポンジ)」

80年代後半~90年代初め頃に中国代表が同社のラケットを使用した事で認知度を大きく上げたメーカー「アバロックス」ですが、現在は中国市場でも比較的独自路線を貫いている印象が強く、独特の存在感を示しています 当時の中国代表ではラバーの方でも使用実績はあり、現在とは仕様が大きく異なってはいますがこの「PUROT」は雑誌等に使用実績のあるラバーとして紹介されていました 特徴的な仕様の変更としては「ブルースポンジ」である事や「已打底」となっている事ですね

 

 

  

同ラバーはニッタク社がラケット共に取り扱いをしていた事もありますが、取り扱い終了と共に日本市場では廃盤となった為、当時の物と比較は難しくなっていますが、当時の物と比較すると已打底によって弾性が大きく向上していたり、軟らかくなった事で食い込ませやすい等がブルースポンジ版の特徴ですね 当時は青系のパッケージでした 今回の物はシンプルなデザインとなっていますね 実績としては主にダブルスで活躍した元中国代表「呂林」氏の「オリンピックダブルス金メダル」等があります

    

メーカーロゴはかつては「avalox」を筆記体で表していましたが、今は「AVX」と簡略されているのが特徴です ラケットでは両方のデザインで印刷されていますが、ラバーの方はAVXのみとなっていますね 粘着は当時の物と比較すると、今回の方が薄くなっており、粘着ラバー特有の摩擦力による回転性能は抑えてある印象です 使用していく中で粘着が減退すると、擦る事が厳しくなります 粘着の恩恵が受けられるのはあまり長くはないですね 軟らかいですが球離れは良く、軽く食い込んだ後に飛び出して行きます

一般的な已打底と違う点としてはこれが「貼った直後」から良好な弾性を確保できる事ですね 時間と共に已打底の効果が現れてくると更に軟らかく食い込むようになるので、中国系のラバーとしてはかなりの食い込みの良さがあります ブルースポンジ系の中ではかなりソフトで使いやすいタイプですね 弾道は飛び出しの早さもありやや直線が強い傾向ですが、食い込ませやすく回転がけ易いラバーなので、弧線が作りづらい程ではないですね 中国ラバーの球質と使い易さのバランスが良いラバーとなっています 已打底系のラバーなのでやや重量はあるものの、已打底系のラバーとしては皮膜が厚すぎず、比較的軽量な物となっています なのでラバーの方にも薄く接着剤を塗布した方が、剥がれる心配はなくなります

回転性能は良好ですが、粘着が減退してくるとその性能を一気に落とす印象ですね 食い込ませて回転をかけるタイプですが粘着が回転性能に影響しているラバーなので、その粘着が落ちると回転の方は厳しくなってきます 印象としては已打底の効果と同等の期間ですね ラバー本来のスペックを維持できるのは2~3週間程といった所です 新しい状態のPUROTでは摩擦力と弾性のバランスが非常に良く、回転のかけ易さとスピードが魅力的なラバーですが、その状態を維持できる期間は短い点がネックですね

かつてのPUROTとは全く違うラバーに仕上がっていますが、プラスチックボールの硬さや飛ばし辛さはカバーできているラバーとなっています 回転性能も期間は短いですが良好です せめて粘着がもう少しあるとよかったなあ という印象ですね 薄めの粘着としてはかなりラバーの回転性能に影響しているので、これが短期間で失われるのはかなり痛いところです スピード性能は非常に良く、前~中陣をカバーできる飛距離があります 打球感がソフトで球離れが良い為、ラケットを選ばない汎用性の高さはありますね 利点としては已打底が浸透するのを待つ必要が無いので、これは非常に大きいですね 浸透すると更に食い込みが良くなるので、回転がかけやすくなります ラバー自体は高額なものではないですが、ラバーの最大のスペックを発揮できる期間が短い為、ここがネックですかね  とはいえバランスの良いラバーに仕上がっており、使い易さと威力の両立が達成されているラバーではありますね

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