檜単板「尾州」シリーズで知られる老舗メーカー「コクタク」ですが、「729(フレンドシップ)」の代理店を長く務める事でも知られています 回転系表としては知名度の高い「802-40」に関しては日本市場用に2種類のスポンジを採用してラインナップされています その内、日本製スポンジを採用したタイプは「802-40トラスト」という名称となっています
パッケージは中国市場用の物とは異なり、チーターの写真が大きく載った物となっています このチーターの写真を採用したパッケージは「729-40S・H」シリーズで採用されています 802-40では青系のカラーリング 729-40では黄色系のカラーリングとなっています スペック表では802-40トラストの方が回転・スピード共にドイツスポンジを採用している802-40よりも上回っています これは価格にも差が出ていますが、その差は僅かです
品質面に関しては中国市場の物でも一定の高さがある729ですが、日本市場用の物となると更に品質は良くなっています 普及用と比較すると差は歴然ですね 普及用の802-40ではややシートにムラの様なものがあったりしますが、802-40トラストではその様なムラは皆無です 非常に綺麗に仕上げられています トラストスポンジは「日本市場向け特別仕様」とある通り、弾性や弾みの均一さは非常に良いものとなっています
普及用の802-40は硬度が選べる等の点がありますが、トラストの様な硬さや弾きは少なく、回転性能と使い易さを重視したスペックです 省グレード+内蔵タイプの已打底を採用した「SOULMATE」は弾性や球離れを大きく強化した表ソフトですが、希少性の面がネックとなってきます 802-40トラストは已打底やテンション系の様な弾性を著しく向上させるものではないですが、802-40系としては硬さと弾力のバランスが良く、強打が打ちやすい点が特徴ですね 日本製スポンジの恩恵を受けた中国系の表ソフトです(ハイテクスポンジとの事)
回転性能が非常に高いことに加えて日本製スポンジを採用した事により、安定した弾みを獲得しています また表ソフトに要求される球離れや硬さによる弾き易さがプラスされています 中国系の表ソフトとしては強打時に食い込みがあるので、カチカチで低弾性 というタイプではないですね これにより特殊素材系等とも合わせ易くなっています 中国市場のものと比べて非常に弾き易くなっているので「回転がかかるが弾性不足」「軟らかすぎる」といった面は解決しています やや手に取りづらい点がネックですが、コストパフォーマンスはまずまずですね 回転とスピードのバランスが良くなっている802-40 といった印象です