ハードウッドシリーズとしては当初、5枚合板のみのラインナップだった「ROSEWOOD NCT」ですが、後に限定版として登場し「STIGA SPORTS JAPAN」となった現在では、正式ラインナップに加えられています 硬質な紫檀を採用しているラケットで、硬い打球感と弾性が特徴となっています
STIGA SPORTS JAPANとなってからはブレードサイズ等は記載されなくなっていますが、サイズは「157×150mm」程度ですね 他社のラケットと比較してほぼ同等のブレードサイズとなっています STグリップはやや楕円系となり、握りやすくなっています グリップのサイズは大体「103~104×30mm」程度ですね 板厚はメーカーの方に記載があり「6.2mm」となっています 木材系の7枚合板としては薄めですね
平均重量がメーカー表記では「90±5g」となっているので、平均的な重量ですね ハードウッド系は国内ではラインナップが早々に無くなっている「楓」を採用した「MAPLE WOOD」や「黒檀」を採用した「EBENHOLZ NCT」がハードウッドシリーズとして登場しています 先に登場していた「EBENHOLZ NCT Ⅶ」と比較をすると、ROSEWOOD NCT Ⅶの方がより弾きが強く、飛び出しが早いラケットですね EBENHOLZ NCT Ⅶは硬さがありながら球持ちがあり、回転のかけやすさのあるラケットです どちらも硬いラケットではあるんですが、EBENHOLZ系の方が回転のかけ易さが特徴的なっています
弾性は7枚合板としては非常に弾むタイプで、先に書いていますが「弾き」の良さが特徴ですね 硬質で弾くので、硬めのラケットらしい打球感といった印象です 回転がかけづらい という事は無いですが、EBENHOLZ NCT Ⅶと比較すると、ドライブを打つ際の「しなり」「球持ち」という部分は抑えられています スウェーデン製らしいフィーリングを有していますが、ハードウッド特有の硬さ・弾きが目立つラケットです その為、ラバーの組合せを選ぶラケットとなっています
EBENHOLZが硬さの割に球持ちの良さがあるので、ドライブを打つ際に弾いてかけづらい というのは無く、力が要求されますが若干硬さのあるラバーとも合わせる事が可能です 対してROSEWOOD NCT Ⅶ は硬さと弾きが特徴的なラケットとなっているので、EBENHOLZ と同様の組合せを行うと、硬さや弾きの関係で扱いが難しい組合せになる傾向が多い印象を受けます 表ソフトの様なハードヒットを主とするラバーはROSEWOOD系の方が適している印象ですね EBENHOLZは硬さの面ではバランスが良いですが、弾いた際にボールを掴むので、この掴みの部分で好みの分かれる組合せとなります これだけ硬さがあるラケットですが、EBENHOLZ ROSEWOOD共に粘着ラバーとの相性は非常に良いのは面白い所ですね ROSEWOODと合わせる場合は硬さや弾きを考慮し、EBENHOLZよりも若干スポンジをソフトにした方がバランスの面では良いです
ハードウッドシリーズの7枚合板というだけあって打球感は硬質で弾くタイプですが、回転がかけづらいというのは無く、パワーヒッター仕様の7枚合板ですね 板厚が一般的な7枚合板と比較して薄くなっているので、厚いラケット特有の飛び方ではない点がグッドです EBENHOLZ NCT Ⅶがドライブを中心に組み立てるプレースタイルに最も適していますが、ROSEWOOD NCT Ⅶでは表ソフト等を組み合わせた「異質タイプ」にも適している印象ですね ドライブの安定性を求める場合はEBENHOLZの方が良いです 弾いて飛ばす事を求める場合はROSEWOODですね どちらも重量があり、扱いやすいラケットではないですが、7枚合板屈指の弾性は魅力です 木材合板としては高価格帯になりますが、高級木材として知られている「紫檀」「黒檀」を採用しているのでここは仕方が無いですね スウェーデン製のフィーリングと硬質さを併せ持つ木材ラケットとなっていますね