反発力と響きが強い「ADIDAS FIBER TEC EXTREME」

世界一の規模を誇るスポーツメーカー「ADIDAS」ですが、卓球では後発という事もあり、まだ「存在感」があまりない印象を受けますが、急速に用具の性能が向上している事も事実です 特にラケットは万能タイプの物が増えてきており、価格も手頃な事もあって、使用者を増やしてきています この「FIBER TEC EXTREME」(ファイバーテックエクストリーム)は「UDカーボン」という一方向に炭素繊維を配した特殊素材を使用しているラケットですね バタフライ社の「TAMCA・ULC」も同様に一方向に繊維が配されているため、似たような素材となっています

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ブレードサイズは「165×151mm」程度とやや縦長のサイズです ブレードの大きさに加えてグリップが細いコニックタイプの為、ラバーを貼った際に重量感がかなり出てきます ラケット単体でも重量感がある印象を受けましたね 素材感の強いラケットです

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グリップサイズはブレード側が約「27mm」 グリップエンド側が約「31mm」程度と約「4mm」の差が付けられています 握ってみると見た目以上に細いです グリップの長さは「83.5mm」程度となっています メーカー等の数値では平均重量は特殊素材にしては軽めの「86±」ですが、ラケットの重量は数値以上に感じました 板厚は「5.6mm」程度とかなり薄めですがUDカーボンの比重が大きい影響で、木材ラケットらしさは薄く「響き」がかなり強くなっています、板の薄さもあるので、特に気になりましたね 同時に反発力も強く、板の薄さを考慮するとかなり弾みの良いラケットです

打球感はカーボンらしさが強く硬めで響きますが、テンションとの組み合わせに高い相性のよさを感じましたね 打球感の調整で少しソフトな物と合わせると、弾みと打球感のバランスが取りやすいラケットでした 硬いラバーに関しては響きが強すぎる為、好みがかなり分かれる印象ですね 合板の構成など若干の差はありますが、UDカーボンの方が「TAMCA・ULC」と比較すると扱いやすい印象を受けます TAMCA・ULCは打球時の響きがなり強い為、振動をダイレクトに受ける印象が強く残っています それに対し「UDカーボン」は響きは強いものの、極力抑えてあるため、ラバーで調整が出来る「響き」ですかね ラバー次第で軽減が出来るので、ここはかなり差が出ていましたね

素材感が強く硬質で響くラケットですが、硬めの中国ラバーや高弾性でなければ、表ソフト・裏ソフトをそれ程選ばないラケットですね 少しソフトで反発力のあるラバーであれば、響きは大幅に緩和される為、気にならないレベルにまで持っていく事も可能です 反対に素材感を強く出したい場合は硬めのラバーを貼ると打球時にビシビシ手に伝わります グリップが少し細いので、深く握る場合に安定させにくい面はありましたが、「XIOM」の中国式ほどの極細ではない為、従来の中国式からの移行も比較的容易です 日本式・中国式の中間的な太さ といった所ですね STIGA等の太目のグリップで慣れていると、若干グラつく感覚はあります

少しクセのあるラケットでしたが、板厚の割に反発力もあり飛距離も出るので、板厚が厚いラケットが苦手で反発力のあるラケットを求める場合はオススメですね テンションであれば使いやすさと威力のバランスが取りやすくなります 非テンションでもラケットの反発があるため、飛ばせるのはグッドでしたね この薄さでこの反発力は驚きです もう少し厚くなると重量も増し、扱いが難しくなってくるラケットですが、反発力を落とさずに板厚をスリムにして使いやすさを向上させている印象でした 非常に特徴のあるラケットです 参入当初の印象の薄さはこのラケットに関しては完全になくなっていますね