日本製ラバーを手がける事が多いスウェーデンメーカー「STIGA」としては珍しく、「中国製トップシート」に日本製のスポンジを採用した粘着+テンション といった位置づけのラバー「GENESIS」です GENESISにはやや硬めのスポンジである「GENESIS M」とやわらかいスポンジである「GENESIS S」の2種類がラインナップされています(2017年 12月現在)
パッケージは光沢のあるブルー系のパッケージですね 宇宙をイメージさせるデザインとなっています これは既に登場している日本製ラバー「AIROC ASTRO」シリーズとパッケージのコンセプト的には似ています AIROC ASTROの方が暗めでラメを散りばめた様なデザインでしたが、GENESISはシンプルなデザインとなってますね
シートは薄い粘着を帯びており「粘着ラバー」の質感をしています が、重量はそれ程無く、粘着ラバーとしてみるとかなり軽量なラバーです スポンジが日本製でそれ程硬さのある物ではないので、重量に関してはかなり軽量な粘着ラバー といった印象です 粘着の質は非常に高く均一ですね 弾性はそれ程高いものではないですが、まずまずです 回転性能は良好で、回転のかけやすさと粘着的な弧線弾道が作りやすい印象ですね
シートが中国製で粘着を帯びている点が最大の特徴ですが、回転性能に繋がっている点が良いですね 弧線の強い弾道と良好な回転性能が「中国ラバーっぽさ」が良く出ています 国・省グレードのラバーを供給する大手中国メーカーのハイグレードクラスと比較をすると球質や球威では厳しいですが、回転と弾性等のトータルバランスが良いラバーです 回転をかける際にシートで弾いて飛び出す という事が無いので、かなり回転のかけやすさがあります 前に飛ばすにはもう少し硬さや球離れが欲しい所です 粘着ラバーとしてみると物足りない部分がありますが、粘着テンションとしては使い易さとスペックのバランスが取れているラバーとなっています
下がって打ち合う展開には厳しい飛距離や弾性ですが、特殊素材系ラケットとバランスの取り易いスポンジの硬さや軽量さはGENESISの魅力ですね 中国ラバー独特のクセ球があると更に中国ラバーに近づきますが、飛び方や回転の質が綺麗で所謂「ブレ球」というのはそれ程無い印象を受けます 粘着ラバーのクセの強さが無く、中国ラバーの様な弾道が作りやすいです 中国ラバーに要求される「高い回転性能」とまでは行かないですが、回転性能は良好で弾みが程よいラバーですかね コストパフォーマンスが非常に良いので、試しやすいラバーという点でも魅力です 際立った個性やスペックを有するラバーでは無いですが、粘着ラバーとテンションラバーを上手くまとめたラバー といった印象ですね