ラバーに定評のある日本のメーカー「ヤサカ」からラインナップされているラバー「ラクザ」シリーズとしては「ノンスリップラバー」として登場している「ラクザX」です 強力なグリップ性能を有し、引っ掛かりが優れたシートが特徴ですが、シート・スポンジ共に硬い為、性能を発揮するにはパワーを必要とするラバーとなっています
ラクザの名を冠するラバーなので、パッケージも似たデザインとなっています 数字ではなく「X」の文字が存在感を放っています ラクザ系はややラバーが小ぶりなので、ブレードの大きなラケットに貼る場合は注意が必要です
スポンジ硬度は「45~50°」とかなり硬めですね 重量も重めですね スポンジだけでなくシートも硬で肉厚です 当然ながら打球感も硬めです シートはマットなタイプで、ツヤはあまり無いですね 軽い打球ではシートに食い込まず弾き飛ばすだけなので、回転をかけるには強い打球でシートにボールを掴ませてグリップさせるラバーです ラバーの特徴である強い回転を弧線弾道を作るにはこのラバーにグリップさせるだけのパワーが必要となります ヨーロッパメーカーの「50.0°」クラスと比較をすると、ヨーロッパメーカーの50.0°の方が更に硬い印象です スピード性能はメーカー表記では「11」 回転性能は「13+」と、回転性能に寄ったスペックですね
ラクザ7の弾道はやや直線的で独特な弾道に対して、ラクザXではかなり大きな弧線が作りやすくなってる点が既存のラクザ系と大きく異なる所です 打球感もかなり硬くなっている為、ハードルが上がっていますね 台上でのレシーブ時にシートが弾き、ボールが飛び出す ということも少なくないです シートに引っ掛けるには先述していますが力がある程度必要になってくるので、サーブ・レシーブで気を使う印象です 回転をかけるには力を必要とするので、軽・中打の際にも常に振ることを要求されます その為早い打点で回転をかけるにはかなり難しいラバーとなってますね 少し下がった位置からドライブを打ち合う様な展開には非常に強さを発揮するラバーです ドライブに対して打ち負けない強さがありますね
このラバーの特徴である「グリップ力」を発揮させるには硬いシートにボールを食いつかせる事が出来るかどうかにかかっています 常に振っていくラバーですね 軽く擦るだけで引っ掛かるラバーではないので、ラクザXの回転性能をフルに発揮させるには何度も書いてますが、パワーが必要になってきます 強い打球でしっかりと食い込ませる事が出来た時には大きな弧線と回転量のあるボールが打てるラバーです このボールを打つ為に準備をしっかりとしておく必要がありますね メーカーが謳うとおり「ノンスリップ」これは間違いないですが、あくまでも「食い込ませる事が出来るなら」という前提ですね ガツッとシートにボールが噛み付くと、ボールは持ち上がります プラスチックボール特有の「滑り」というものは皆無です
国内メーカーからラインナップされているトップ仕様のラバーとしてはコストパフォーマンスが良く、試しやすい価格帯になっていますが、プレースタイルを選ぶラバーですね ラバーの性能を発揮するのは中陣位から といった印象です 万人受けしづらいラバーではありますが、ドライブの威力とハードな打球感を求めるなら選択肢に入ってきます フルスイングでドライブを打ち続けるパワーヒッター向けのラバーですね