「ホールド系テンション」というフレーズで登場した、STIGAの裏ソフトラバー「AIROC」 特徴は抜群のグリップ力ですが、その特徴に加えてスピードアップを図ったバージョンが「AIROC ASTRO」です スポンジはAIROCと同一ですが、トップシートの改良が加えられ、弾きの良さが加わっています
通常のAIROCではシンプルなパッケージでしたが、AIROC ASTROでは宇宙をイメージした様なパッケージとなってます 夜空に星をちりばめた様な感じですね ラメで星をイメージしている印象です ソフトスポンジバージョンのSではMと比較すると青の部分が明るめですね
スポンジは同じですが、シートが大幅に改良されているのは打球感に良く現れています 通常のAIROCは打球感は軟らかく、かなりグッと掴む打球感で引っ掛かり良さと弧線が特徴的でしたが、AIROC ASTROではシートの硬さが非常に出ている為、打球感は通常の物と比較すると硬く、弾く印象ですね シートの弾く力の分がスピードアップにつながっているのは確かです 印象としては上に上がる力が強い通常版に対して、前に飛ぶ力がAIROC ASTROでは強くなっていますね 所謂「FX」タイプのラバーではなく、中間硬度のような打球感という印象ですね ドイツ系の硬いタイプよりはかなりソフトですが、40°位のソフトタイプのドイツ系よりは適度な硬さがある印象です 従来のAIROCとは大きく打球感が異なっているので、AIROC S からの移行に関しては打球感の差異に注意が必要です
安定性の高さが最大の特徴だった通常版と比較して、球離れの早さとスピード性能のアップになった事で弾道がよりシャープで攻撃的になった印象ですね ソフトタイプのラバーとしてはかなり弾きの良さがあります 強い打球時はスポンジがソフトな為、食い込ませやすいラバーですがシートの硬さで弾いてしまうので、一般的なソフトなラバーで打球する感覚で打つと、食い込む前に弾いてしまう印象です ただ、この弾きによりソフトなラバーでありながら弾く・ドライブどちらも打ちやすいラバーとなっている為、どの技術もそつなく行えるバランスの良さが備わっていますね
軟らかいラバーのカテゴリー中では非常に威力と安定性のバランスが取れています 球離れの良さとスピード性能は特に良くなっているので、軽い打球でスピードが出せる点が良いですね 球質に関してはAIROC同様に回転量が非常に多いタイプではないですが、引っ掛かりも良好で弧線を描き安定します AIROC ASTROの方がシートの硬さを感じてしまう点で好みが分かれる所ですね 重量もドイツ系と比較すると軽量ですし、価格帯も比較的安価です 注意すべき点としては一般的な「軟らかいラバーではない」という事ですね 前述していますが、シートの硬さによる「弾き」これが意外にもあるので、当てるだけで食い込むようなタイプのラバーではないです それ以外は際立った部分は無いものの、トータルバランスが良く使いやすい印象ですね