現在「JOOLA」契約選手である「陳衛星」選手が使用しているモデルです。このラケットには他社のどれにも搭載されていない素材「ブラッククロス」なるものが搭載されています。 この素材は「布素材」らしく、弾みを増すものではないようです。 反発力を変えずに打球感だけを調整するものとのことですね。
ラケットのブレードサイズは165×160mmです。 「セミラージ」位ですかね。 合板構成は木材5枚+ブラッククロス2枚の「七枚合板」ですね。 カットマン用としてはまぁまぁ弾む方らしいですが、攻撃主体のカットマン用にしてはそれほど良く弾むという感じではないようです。 七枚合板でも弾みが抑えられているということでしょうね。まぁ、「ブラッククロス」が弾みを増やさずに打球感を調整、とのことですからこういった弾み具合になるんでしょうね。 打球感は少し柔らかいかな? というくらいでそれほど硬い印象はないですね。 木材の打球感には近い感じがします。
「ドイツテンションとの組み合わせによってこのラケットは真価を発揮する」、というのを本で読みましたが、これに関してはホントでしたねー「エクスプレスワン」を実際に使用しましたらラバーの弾みに対してラケットのソフトな打球感が上手くマッチしてましたね。 中国ラバーだと弾みが物足りない感じでしたねぇ・・・粘着テンションの「藍鯨」なんかはかなり使いやすくはなってましたが、従来の粘着系だと少し物足りない印象になるかもしれません。
グリップは少し太めのストレートです。 サイドからの写真では中心に近い位置に「ブラッククロス」が配置されているのがわかると思います。 ラバーとの組み合わせによって劇的にラケットの性能が変化するような感じがこのラケットにはしますね~ カットでは少し弾みが欲しいとのことで、粒高は「0.8~1.0mm」位をメインで使用していますね。 最初「オクトパス」の「0.5mm」での使用でしたが、弾みが足りずにかなり戸惑ってました。 その後中国製の「0.8mm程度」のものに変更したところちょうど良くなった、とのことです
ラケット自体はほどほどに弾むので、ラバーとの組み合わせで弾性は調整しやすいと思います。 中でもテンション系との相性は結構いいと思いますよ。 日本製のもの(ブライスFX サーメット等)だと、ドイツテンションに比べてソフトなものが多いのでより使いやすく安定しているという印象でした。 特殊素材の中でも打球感のみの調整という珍しい「ブラッククロス」を搭載したこのラケット、打球感にこだわる方にはいいかもしれません