90年代から2000年代初めを代表するメーカー「AVX」は一時期「ニッタク」からも発売される等、高い信頼性を有するメーカーです 近年では省チームの指定も受けており、メーカーは健在 という所ですね 国内で発売されていたラバーは「PULOT」のみでしたが、当時の中国代表「馬文革」氏が使用していた事でも知られています この「PRONTE」は微粘着のラバーにボールを捉えやすいスポンジを搭載したラバーとなってますね
打球感はスポンジがソフトなのでかなり柔らかめです 打球時にボールをしっかりと捉えて飛び出す印象ですね その為、弾道がかなり放物線になります 反発力は打球感の割に悪くなく、飛び出す時に飛距離は意外と出る印象でした テンション系の様な飛び出しをしないので回転がかなりかけやすく、特に打点を落としたループは非常に回転がかかります シートで回転をかけようとするとシートが滑ってしまいますが、食い込ませて回転をかける打ち方には抜群の回転性能を発揮します スピードはテンション系には及ばないものの、回転重視のラバーにしては出る方ですね ハーフボレーやスマッシュの様な「弾く系」の技術でのスピードはだしづらいですが、スピードはラケット次第で修正できる印象でしたね ボールフィーリングがかなりいいのでバックでも安定感があります
ラバーの食い込みがかなり強いので、前陣で早い打点でのプレーよりも少し下がり目のラリー重視で威力を発揮するラバーです 前陣での打球は遅れて飛び出すラバーの特性がマイナスに働く印象でしたね 薄い当て方はあまりこのラバーに合わない印象です 反対にしっかりと食い込ませて打球出来る展開に持っていくと、強い回転が相手コートでバウンド後に伸びていくので、詰まる事が多くなりました ドライブの打ちあい等に強さを発揮します 特にループ系の軌道がここ最近ではあまり見られない弧の描き方をするので、処理がやりづらかったですねえ ボールを持つ感覚が強い為、ブロック・カウンターは安定感がありますね スピードがそれほど出ないので、打っていくよりも安定を重視させる方が向いている印象です
「食い込ませて回転をかける」 というタイプのラバーなので、台上では好みが出る印象です ツッツキなどはシートで「切る」事が難しいので、レシーブ時も食い込ませる事を重視する必要があります ストップなどは良く止まるんですけどね ドライブはもう少しスピードが欲しいかな という印象ではありますが、台上でも安定します
ラリーに非常に強いラバーで、回転で押していく事が出来ます 前よりも中陣でのプレーが得意なオールラウンドタイプの方向けのラバーです スピード性能はそれほど高いものではないんですが、ラケットとの組み合わせで飛距離・スピード等を調整する事が重要になってきますね 軌道がここ最近のラバーとは全く違うので、ボールの「質」という面ではかなりとりづらいラバーです バリバリの中国ラバーほどのクセ球ではないですが、回転による「イヤらしい球」というのは出ていました 早い打点よりもしっかりとタメを作って打球する方がこのラバーは特に威力を発揮します ドライブの安定感はかなり高いですね 非常に回転性能が優れるラバーでした