VICTASブランドとしてのラージボール用ラバーは長らく「VLB<301」のみでしたが、新たにシリーズ化されたのが「Vラージ」シリーズです VLB<301がドイツ製だったのに対し、Vラージシリーズは「日本製」となって登場しています TSPブランドで「エルキャッチャー」が日本製としてはラインナップされていましたが、こちらは初級者向けのラバーでした 今回の「Vラージ L-1」は非テンション系の日本製ラージボール用ラバーですが、弾性や回転のかけやすさ・コントロールといった部分でクセが無く、扱い易さとスペックのバランスが特徴となっています
Vラージシリーズは黒の背景に金でラバー名というシンプルなものとなってます 見た目では間違える事はまずないですね L1~3という文字が大きく載っています ラバーは先に書いた通り日本製です スポンジ硬度はメーカー表記で「25°」となっています
粒は小粒で間隔は離れています 縦目です 見た目では特徴的な部分は少ないですね スポンジは濃い赤で気泡がある様なタイプです PZC-SPの様な見た目です 硬度もメーカーは異なりますが同じ25°としてはこちらの方が打球時に反発力がある印象ですね 掴みは良いものの、PZC-SPの様な極端な食い込みは無く、食い込んだ後にある程度の球離れがあります
非テンションではないラバーですが弾性はまずまず良好に確保されています 流石にテンション系と比較するとスピード面や飛距離では厳しい為ラケットである程度カバーする必要はあるものの、他の非テンション系のラージボール用ラバーと比較するとスペック的には回転とスピード共に優秀なスペックを有しているラバーです 回転のかけやすさと引っ掛かりの良い粒がドライブの安定性を高めている印象です 弧線が強めではあるものの掴みすぎずに前に飛ばし易いラバーとなってます 強打時に食い込みの強さや球離れの面で好みは分かれてくるものの、ドライブを主体とするスタイルには安定性と優先しつつ、威力をある程度確保できるラバーとなっている印象ですかね
非テンションのラバーとしてはやや高価格なラバーですが、回転のかけやすさと粒の引っ掛かりが特徴的で、ある程度弾性も確保できるラバーとなってます 流石にハイスペックのラージ用ラバーと比較するには厳しいですが、トップ用と初級者用の間を埋めるスペックのラバーはラージボールでは少ない為、そういった層をカバー出来るスペックのラバーといった印象です 強打を主体とするスタイルよりはドライブの安定性を重視するスタイルに適したラバーといった印象ですかね 急激に弾性が落ちる様な事もない為、安定的に中~長期的に使用できる点も魅力といえます スペック的には物足りない部分もありますが、コスト面を考慮すると上手くまとめているラバーです 弾性を優先する場合には選択肢から外れますが、しっかりと回転をかける事をと安定性、そして程良く弾むというバランスがこのラバーの優れている所ですね