ラージボールの市場ではトップシェアを誇るニッタクから登場したラージボール用ラバー「ロイヤルプリンス」です 引っ掛かりの良さと高い回転性能が特徴である「ジュエルラージ」と比較するとよりスピードボールが打ちやすくなったタイプとなっています
これまでのパッケージと比較するとデザインは似ていますが素材が光沢があり映り込むシルバーの物になっています スペック的には後述しますが前に飛ばし易くなっており、特に強打系のボールが打ちやすくなっている印象です
粒は小粒で間隔の離れている縦目ですね スポンジは白色系です スポンジ硬度はメーカー表記で「22.5°」となってます これはジュエルラージよりは硬質ですね(ジュエルラージは20.0°) 同じ硬度を持つラージ用のラバーとしては「颯(ハヤテ)44」があります 颯44の方がよりスピードを重視したラバーではありますが、スペックとしてはロイヤルプリンスの方が僅かながら上となっています(ロイヤルプリンス 16.50 颯44 16.00) 飛び出し方の関係で颯44の方がよりスピード感のある弾道をしている印象ですかね スピードタイプのラバーながら引っ掛かりも良い点が颯44の特徴でもありますが、ロイヤルプリンスでは飛ばし易さと回転のかけやすさが両立しており、強打・ドライブどちらもやり辛い というのは無い印象ですね 弧線を最重視とする場合にはジュエルラージの方が適していますが、こちらはかなり掴みと引っ掛かり方に特徴があります スペック的にはすでに登場しているすべてのACラバー中、最もハイスペックとなっていますが、ジュエルラージよりも飛ばし易く、颯44よりも回転性能が高い というラバーです その為高いレベルでのバランスが取れている印象ですね
打球感はやや軟らかめで食い込みがありながらも前に飛ばせるラバーとなっています ここは颯44と性質が似ている印象ですね 颯44とロイヤルプリンスは同じスポンジ硬度ですが、颯44の方がより球離れの早さがある印象でした ジュエルラージはここでかなり掴む為、ドライブでしっかりと回転をかける・安定させる というスタイルに適しているラバーです 颯44は直線的で球離れも早いタイプですね ロイヤルプリンスはこの2種のラバーの良い所を上手く合わせている印象です 弧線の作り辛いラバーではないですが、やや直線寄りの弾道ですかね
総合力の高いラバーで、回転・スピード共に優れたラバーとなっています またシートの引っ掛かりも良い為、サーブや台上での打球の際に回転を加えやすい点も特徴ですが、これはジュエルラージや颯44にも共通している部分です ジュエルラージは軟らかいので食い込みすぎる点がネックとなる部分でもありますが、ドライブの打ちやすさや弧線弾道による安定性が魅力のラバーですね なのでジュエルラージの安定性を損ねずにより前に飛ばし易いラバーを となるとロイヤルプリンスが選択肢に入ってきます メーカー表記上ではスペックも上回りますしね しっかりボールを捉えて回転をかけて飛ばす という点ではジュエルラージの方が硬式時の掴みを重視する打球との違和感の差は少ないですね ロイヤルプリンスでは少し硬質さと前に飛ぶ力がアップし、強打した際に食い込みすぎて掴みすぎる というのは軽減されています 万能型のラバーで失敗が少ないラバーと言えますね 耐久性はかなり良好で弾性の劣化も緩やかです 価格がネックですが、コストパフォーマンスは良いですね 非常に優秀なラバーです