TSPブランドの粒高として長くラインナップされている「カール」シリーズとして「カットマン専用」と銘打たれた粒高「カールP4」です ベースは変化幅がシリーズ中最も多い「P1」で、スポンジ硬度はシリーズ最軟の「20.0±3°」を採用しています これにより高い安定性を有する粒高ラバーとなっています
カールシリーズのパッケージは暗めのカラーリング(主に青×黒系)が主だったのですが、このP4では暖色系の明るいカラーリングに変更されています そして「CHOP」の文字が加わり「カット専用」である事を強調しているものになっています 背面にはシリーズの性能表が書かれており、シリーズの性能や粒の形状・高さ等の一覧が掲載されています
粒の形状は変化重視タイプの「P1」がベースである為、カールシリーズの中では細めで高い粒形状 配列は横目ですね 粒が極端に軟らかいタイプではなく、程よい軟らかさです 当てるだけで簡単に倒れるようなタイプとは異なりますね スペック表によると、変化幅はシリーズ中「P1」に次ぐ「9.75」となってます ラバーは日本製です
「カット用」として開発された粒高というだけあって、非常にカットでの安定性とキレの高さは「さすが」というスペックです スポンジが軟らかく、カット時にボールを持つ為、多少弾むラケットでもカットのコントロールが容易な印象を受けますね 球持ちの良いタイプです 「極薄」ですが「飛ばない」という様な低弾性ではないですね カットするとスーッと低い弾道で切れたボールを送ることが出来るタイプの粒高です 「キレは良いが浮く」というタイプではないです 切れに関してはスペック的にはかなり優秀で、これはプラスチックボールでのカットでも特徴的ですね 反面「変化」に関しては「P1」の様な激しい変化 ではなく、コンスタントに小幅な変化 といった印象です とはいえコントロールとのバランスを考えると変化の幅も良好ではありますね
カットに求められる高い安定性とキレが優秀な粒高ですね 変化幅はさすがに大幅に揺れるような変化ではないですが、ボールが小幅に揺れる変化がコンスタントに出ています 粒の硬さが極端に倒れやすい物ではなく、またソフトなスポンジですが食い込みすぎて打ちづらい という事がないのでプッシュ等のやりやすさもグッドです 弾性のバランスはかなり良いですね 国内メーカーの粒高としてはややコスト高ですが、総合力の高いスペックに仕上がっている為、割高感は無いラバーです 非常に優秀な粒高ラバーですね