粘着のシートにバタフライが誇る「スプリングスポンジ」を搭載した新世代の粘着テンション「スピンアート」です。かなり前の段階でITTFのリストに登場し、発売前から注目されていたラバーですね。
黒を背景に赤の模様がおしゃれで非常に高級感のあるパッケージとなっております。このラバーは硬度が「48度」とかなり硬めのラバーで、比重もかなりあります。 打ってみると硬度の割には硬さを感じない打球感でしたね。弾みも「ものすごく弾む」という感じではなく、「結構弾む」くらいですか、弾みが適度で打ちやすい感じでした。 中国の粘着テンションのようなカッとびではないですね。
しっとりとしていますが、一見すると粘着があまりないように見えます。 うっすら粘着があるというレベルなので、中国のような「強粘着」ではないですね。 品質についてはもういうこと無しなのでココでは割愛します(笑) フツーに打っているときはそれほど弾む感じではなかったんですが、強めに弾いていくとかなり勢いのあるボールが打てます。 テナジーのような爆発的な飛び出し方はしないですが、強打時にはシャープなスピードボールが飛んできますね。
「スピンアート」というくらいですから、回転性能に関しては抜群の性能を発揮します。特に「ループ」は非常に重たい強烈な回転がかかりますね。 性能表どおりの威力が出ます。 スピード系のドライブは出ないことはないんですが、思ったよりスピードが出せないのが意外でした。 この辺はちょっと違和感ありましたね
逆にハードヒット系の技術は性能表どおり申し分ないスピードが出ます。 直線的でかなり威力あるボールが出ますね~ やや下がった状態で強振してもかなり強いボールが飛んでくるので、スマッシュ系の決め球のほうがこのラバーはいいようですね。 ループ+スマッシュ、という攻撃パターンがこのラバーにはあっているように感じました。
カットでの使用はこれ、非常に好感触のようでした。 テナジーと比較するとこちらのほうがボールを低く抑えやすいらしく、また弾みすぎないためコントロールもやりやすい、とのことでした。 「しっかりと回転もかかるのでカット選手でも十分いけると思う」とのことです。 ラバーが少し重いのでブレードの大きいラケットだと重量が気になる、とも感想を述べてました。
弾みが安定しているので強弱がつけやすく、前での細かなプレーにも安定した性能ですね。特に前陣でプレーするタイプの選手にはオススメできると思います。 ドライブで押していくタイプよりもスマッシュを多用するタイプの戦術のほうがこのラバーが活きてくると思いますねー 回転性能は申し分ないですがドライブのスピードに若干の物足りなさを感じました。
テナジーほどの「なんでもできる圧倒的性能」を感じませんでしたが、「バランスのよい粘着テンション」という感じですかね。強烈な回転と強打時の威力のバランスが非常にいいです。 若干重量がありますが、粘着は重量あるのが普通なので、粘着ユーザーなら問題ないレベルだと思います。 細かな問題としてはテナジーもそうですが、気泡が大きいため接着剤を吸いすぎるんですよねぇ・・・ そのため、他のラバーよりも接着剤の伸びが悪く、多めに使わなければならないのが問題といえば問題ですかね。 とはいえ非常に優秀な「粘着テンション」なので、中国粘着テンションに安定感を求めるならこのラバーオススメです