スタイリッシュな外観と格安なドイツラバー「VEGA」等の用具で知られる「XIOM」 「食い込み」や「引っかかり」が特徴的なラバーが多いですが、この「TAU」は非常に硬いスポンジに微粘着のシートを搭載したラバーとなっています 中国製粘着ラバー並かそれ以上の硬度を持つ、異端のラバーとなっています
ラバー提供 「天座 澪一」様
パッケージは「VEGA」シリーズの様な銀のパッケージに頭文字である「T」の文字をあしらった物となっています デザイン自体はシンプルですが、キラキラと光るパッケージが存在感のあるものにしていますね 一応「ドイツ製」ですが、打球感や質感はドイツ製らしさは皆無で、ラバーとしてはまさに「中国ラバーを飛ぶようにした」という印象ですね
スポンジはカーボスポンジでおなじみの「黒いスポンジ」がこのTAUにも搭載されていますがこちらは気泡が無く、密度のある重いスポンジですね 黒い気泡のあるスポンジのみ「カーボスポンジ」という名称であれば、これはカーボスポンジではないです シートの質感は微粘着シートですね 触ると粘着を感じられる程ですが強粘着程ではなく、ペタッとした粘着をしています 品質的には均一でばらつきの少ない印象を受けます 全体的な質感としては「もう少し」といった所ですかね コストがやや高めのラバーなので、価格帯を考えると物足りないですね
打球感は非テンション中国ラバーの様な硬さをもつラバーで、かなりガッチリとしています スピード性能はこれは「中国ラバー+α」といった所でしょうか スポンジで飛ばせる程の弾性は生み出せてはいないですね 「若干弾む」といった程度です また「飛距離」がかなり短いですねえ 合わせたり・止めたりといった打球を行うと距離が出ずにネット ということがかなり多かったですね シートが粘着を帯びているので擦るタイプのラバーです このシートがなかなか良く、擦っている感覚が良いので回転性能はなかなか良好なスペックです 特にサーブでは薄く擦るだけでも回転量を生み出せるシートですね
所謂「非テンション中国ラバー」からの移行であれば、それ程問題になりませんが「NEO」を始めとした「粘着テンション」からのシフトは打球感や弾性でかなり困難となるラバーです 回転量や球威はありますが、弾性や飛距離が出ないのでその辺りをカバーする必要がありますね ただ、非常にスポンジが硬い為に「特殊素材」の様なラケットで弾性を稼ごうとすると打球感が硬くなりすぎてしまいます 中国ラバーらしいドイツラバーとなってます ネックとしては「反発力」ですね 硬すぎるスポンジが影響して硬いものにぶつけている様な打球感ですので、テンションラバーの様な食い込みと弾性を備えた打球感とは真逆なものとなってます その為、使用するにはかなりの力を必要とするラバーになってしまっていますね 飛ばすことが難しいので、下がる事が難しいラバーですね 性能がかなり極端になってしまっているラバーでしたね