ハイスピード粘着ラバーとして登場した「APOLLO」 スポンジをソフトにして回転のかけやすさが特徴であった「APOLLOⅡ」 この二つをうまく組み合わせたラバーがこの「APOLLOⅢ」です バランスをとりつつも性能向上に成功しているラバーです
弾道は「APOLLO」と比較するとかなり弧線になっており、極端に直線的ではなくなっています 「APLLOⅡ」程の柔らかさは無くなっていますが、食い込みは適度にあり回転は比較的かけやすいラバーです 早い打点で薄くなでるように打ったり、ぶつける様にシートで無理に行くような打ち方をすると滑ることはありますが、しっかり擦ると安定した回転量はシリーズ中一番です 球質がややおとなしくなっている印象がありましたが、粘着ラバー独特のクセ球は時折出ている印象でしたね クセ球が出るライプのラバーにしては使いやすいラバーです
37度ではソフトで食い込みもあるので使いやすいですが、強打時にボールを持ちすぎてしまうので、スマッシュを多用する場合はもう少し硬めの方が良いでしょう 粘着の割に軽量なラバーなので、ラケットの重量やバックとの相性を気にする必要があまりないのもグッドです この硬度では「カット」での使用も良かったようで「柔らかめでも食い込みすぎずしっかりと飛んでいく 切ったら思ったより失速するのがいい ラケット次第では後ろからでも打てる」との事です 中国ラバーでカットというとガチガチのラバーでブツ切りのようなイメージがありましたが、このラバーに関してはソフトな強粘着でも飛ばせるようですね
過去の「APOLLO」シリーズと比較すると、極端な特徴を薄くしてバランスにかなり重点を置いているラバーです 「APOLLO」の極端とも言える直線的な弾道が弧線を描くようになり、低い弧線がより出しやすくなっています 回転はかけやすさと回転量が安定しており、クセ球も若干ながら確保できていますね 中国ラバー全体で見ても安定感のある印象です 回転のかけ方に好みはわかれますが、総じて使い勝手の良いラバーですね ネックとしてはやや「已打底」の持ちの悪さと中国ラバーにしては受けやすい球質ですかねえ いいラバーではありますが、回転で押すには回転量が不足気味ですね スピードと使い勝手はいいので、回転の質をどうカバーするかが、このラバーを使うカギになりそうです ですが、歴代「APOLLO」の中では一番実戦的なラバーとなっていますね