一般的なラージボール用ラバーのスポンジ硬度は「25°」前後のものが採用される事が多く、30°以上の硬度を有するラージ用ラバーは非常に少ないものとなっています そういった中でスポンジ硬度「55°」という、硬式時においても硬めのスポンジ硬度を採用しているラージ用ラバーが、アームストロング社から展開されている「ラージ シェーク裏面専用」シリーズのラバーです 今回は粘着のトップシートが特徴的な「ロジン」のシェーク裏面専用ラバーとなります
パッケージにシール貼る事でラバーを判別する というのは同社のスタイルですから、一見すると間違えやすい点に注意は必要です ただラージの場合は「ラージバージョン」と赤いシールが貼ってありますのでわかりやすいほうですね その下に「シェーク裏面専用 55°」とあります 他にも軟性スポンジである「PZC-SP」や30°のスポンジを採用した「ラージバージョン」がラインナップされています
粒の間隔はやや離れており大きすぎないですね 縦目です シートに粘着を帯びている というのがロジンの特徴ですので、このラージバージョンでもしっかりと粘着があります 程度としては触るとペタッとしている という程ですかね ベタベタしている というような強い粘着ではないです スポンジは白色系で気泡などはないタイプです スポンジは超極薄を今回は使用していますが、55°という硬さと非常に薄いスポンジという事で打球感は硬式の一枚ラバーに近い様な打球感が特徴となっています ラージボールではルール上一枚ラバーが使用不可ですから、ラージボールで一枚ラバーの代替なるラバーといった印象です 球離れはそれほど早いタイプではないですが一枚ラバー的なナックルが出しやすく、ボールに対しての変化をつけやすい印象を受けます 球離れが早いタイプではなく、ラバーの薄さもあって飛ばすタイプのラバーではないですが、このラバーとしてはブロック時や細かな打球時にはよく止まり、プッシュや強打時には薄さの割にスピードがある程度は確保できるラバーです
プラスチックボール+ラージ という状況において、粘着が回転性能に大きく影響する というのはあまりなく、摩擦力は多少出ているものの硬式程の特徴は出ていないかな という印象です 回転性能自体も少し厳しい部分がありますね 硬質の極薄スポンジの方が特徴としては前面に出ています この打球感が先に書いたとおり一枚ラバーの様な硬質さを獲得している為、一枚ラバー的な使用が可能である という点が非常に大きいラバーです ナックルの出しやすさやコントロール性、ブロック・プッシュ時のスピード性能の確保 といった部分が利点です 使い方がはっきりとしているラバーで万能なラバーではないですが、特徴的なラバーではありますね ネックとなるのは価格と手に取りづらさですか とはいえクセ玉と意外性のあるスピードボールが魅力となっている印象でしたね