紅双喜と双璧を為す大手中国メーカー「729(フレンドシップ)」から登場している省グレード仕様のシリーズ「SOULMATE」からラインナップされている変化系表「563」です 563はロングセラーでもありますが、省グレード仕様という事でスペックが引き上げられたタイプとなっています
用具提供「卓球中国ラバー専門店MASAKI」様より
SOULMATEシリーズのパッケージは現状ではすべてこのシンプルなパッケージとなっています 右下の丸い部分からラバー名と硬度、そして厚さが記載されている為、ここでラバーを判別する事になります またこのシリーズは基本的にラバーの厚さが一種類のみとなっており、厚さに関しては選ぶ事が出来ない様です 563に関しては「38度・1.2㎜」のみという事ですね
小粒で細い粒や離れ気味の間隔は変化系表としては珍しいものではないですね 粒も特段硬いタイプでは無いです スポンジは通常の563は白色のものがありますが、SOULMATEでは黄色がかったクリーム系のカラーとなっています 質感としては省仕様となっている事で粒のバリが少なかったりしている点は良いですね
変化系表としては使いやすさと変化性能の高さが特徴の563ですが、SOULMATE版となった事で弾性面が大きく向上している印象です 打球感は軟らかいですが、掴みが強すぎるというのは通常版と比較すると攻撃的なボールが打てる様になっています 変化性能とブロック時の安定性であれば通常版の方が適していますが「飛ばす」という点ではSOULMATEの方が優れていますね また中国ラバーによくある弾性のバラつきは省仕様なだけあって少なく、ここもグレードが上がった事による影響が出ているラバーです
563は変化系としては使いやすい というのは先に書いた通りですがプラボールとなった現在でも変化性能は良好で、小幅ながらも質の高い変化性能を有している印象です またこの手のラバーとしては回転のかけやすさがあり、回転を加える事も可能になっています 滑りが皆無で一般的な表と比較するとコツの要るラバーではありますが、変化系表の基本性能が非常に高く、厚さの割にスピード性能が高い点が大きな特徴と言えますね
通常版の563ではブロック時の安定性や掴み という守備的な部分での操作性の高さが特徴的でしたが、SOULMATE版では同等の厚さであればよりスピードが出せる様になり、攻撃的なボールが打ちやすくなっています より表らしい弾道で直線的に飛び出していきます ナックルや小幅に動く球質といった変化幅は大きくはないものの、ややスピードアップした事でうまくバランスが取れているラバーとなっていますね 変化系ながら回転性能とスピード性能といった部分でも優秀で、トータルバランスの良いラバーとなっています ネックなのは硬度や厚さが選べない という点ですかね