檜をメインで使用するメーカーとしては有名な「ダーカー」ですが、かつての「カットデナウス」等「総柳」のラケットもラインナップしていました しばらくカット用ラケットは檜7P-2Aシリーズより「7P-2A.DF」のみとなっていましたが、柳材を使用し新たに「リアルヒット加工」を搭載したシリーズ「スプライン」が登場しています この「P1」はスプラインシリーズ唯一のペンホルダーとなっています
ブレードサイズは約「157×150mm」程度 厚さは「5.5mm」と薄めですね 実際に持ってみると小ぶりな印象です ダーカーの加工というと「スピード」シリーズでおなじみの特殊加工「スピード加工」が有名ですが、このリアルヒット加工もダーカーの特色を良く出している加工になっています 通常の総柳ラケットと比較して弾きがよく、飛ばしやすくなっている印象ですが、粒高や表でのブロックをした時にはボールを吸収して止まります 通常の柳ラケットより、攻撃面がやりやすくなっているラケットですね
グリップの長さが約80mm程度 太さはやや国内メーカーのラケットと比較すると細めですね 手が小さくても握りやすいグリップです 重量が軽いので、両面に厚いラバーを貼っても振り切れるサイズで抑えられますね 攻撃的なプレーには弾性不足ですが、前陣で攻守をするには丁度良い弾性です 印象としては「ALL- ~ ALL」位ですね フィーリングを重視した同程度ラケットと比較すると飛ばしやすいラケットです
カット用の「D1」と合板構成等は同じですが、こういうタイプのラケットは一般的に「ブロック主体」のプレー用としてラインナップされる事が多いです この「P1」も粒高との相性は非常に良いラケットですが、より攻撃的なプレースタイルに使用できるラケットですね 攻撃時に粒高でも飛ばしやすい印象です 守備時にはボールがよく抑えられるので、柳の特性が良く出ています ここがリアルヒット加工による「違い」ですね
ラバーの汎用性は相性を選ばないですが、どの用具も弾性はおとなしめとなります 打球感は弾ける割にそれほどカッチリとしていないので、やや硬めのラバーの方が相性としてはより良い印象です 台上で積極的に攻めるプレースタイルであればテンション系の粒高 打たせて止める・変化で崩す様なプレースタイルであれば、弾みを抑えた粒高等、粒高との相性は特に良い為、組み合わせの幅は広いですね 後は弾きやすさが特徴的なラケットなので、表ソフトとの相性が良いラケットです 攻守スタイルでブロックを重視する様なスタイルには使いやすいラケットですね
守備的なラケットに「+α」が欲しい場合にはお勧め出来るラケットです 特に攻撃力をアップさせたい粒高異質のプレースタイルにはお勧めですね コストパフォーマンスもかなり良いラケットでなおかつ「日本製」という点もグッドです 重量が比較的軽めなので、重いラバーが貼れる点も大きいですね 粒高の特徴を活かしながら、攻撃性を高めているラケットです カット用と同じ構成でありながら飛ばせるラケットに仕上がっています 木材にもダーカーらしい「こだわり」があり、最上級の「ドロヤナギ」を使用しているとの事なので、木に対するこだわりは「さすが」ですね