重量が比較的重いラケットの多い「STIGA」ですが、グリップ内部を空洞にする「WRB」を搭載した事で大幅な軽量化に成功した物もあり、ラケットを選択する幅が多くなっています この「HYPER TECH CR」は非常に軽量な5枚合板となっており、重量を気にせずに振りぬけるラケットとなっています
STIGAのラケットは「赤」でデザインするものが多いと思うのですが、これは珍しく「青」でデザインされています 弾みに関してはかなり抑え目で、個人的な感覚としては「ALL」程度でしょうか 打球感は相当ソフトでボールを持つ感覚が強い印象 回転のかけやすさが特徴的でした
ブレードのサイズは約「158mm×153mm」とここ最近では平均的なサイズです ラケットが軽量な物は「小ぶり」なものが多いですが、STIGAのラケットは平均的なラケットの大きさにもかかわらず「重量」の軽減に成功しています 通常のグリップの物だと「90g」前後の物が多い同社のラケットですが、このラケットは軽量化の恩恵で「77g」と平均の10g以上も軽くなっています 板厚は約「5.5mm」と薄めの板厚で、しなるラケットとなっています グリップサイズは約「82×30mm」とやや太めです
超軽量なラケットなので、両面特厚でも振り切れる軽さになるのが魅力的です 弾みが抑え目ですが、前陣でコントロールがしやすく、安定性が抜群のラケットですね 高反発でソフトなテンション系ならスピードも確保できるので、更にバランスがよくなります 片面だと弾みがかなり落ちる印象は避けられなかったですね 両面での使用を前提で使うラケット、という印象でした
主に海夫製のラバー(F:藍鯨Ⅲ B:昇級版baisha)で使用しましたが、弾む用具での使用でちょうど良い、という印象です 国内系のテンションラバーでも厚めで使用した方がいいと思います しっかりとラケットがボールを捉えるので、個人的には多少硬めのラバーの方が使いやすかったですね ドライブ系はかなりやりやすいラケットです ハードヒット系は打球感がソフトすぎる上に弾きが弱いので、飛ばすのが大変でした 特に「粘着」を使用するとラバー自体も弾みが抑え目なので、飛ばすのにかなり力のいる印象でした
ラケットがとにかく軽量なので前陣での速いプレーでも切り返しが違和感なくできます 弾みが抑え目なので、下がる方向けではないですね やや下がり目でラリーを重視されるならドイツテンションや国内テンションでも特に弾みの良い物にした方がいいです スウェーデン製のフィーリングの良さと軽量化、いいところを組み合わせたドライブマンにはおススメのラケットです