用具検証 「AP」 × 「スペクトルレッド」 

ロングセラー9mm檜単板角丸タイプの「AP」とスピード系表ソフトを代表する一枚である「スペクトル」にややソフトなスポンジを採用したソフトスポンジバージョンのスピード系テンション表として登場した「スペクトルレッド」の組合せを検証・数値化

 

打球感 6

単板でよく用いられる表現「吸い付く様な打球感」というのは皆無で、この組合せではかなり硬質で弾く打球感となっています 弾道は非常に直線的ですね 打球時の響きは無いですが「打ちやすい」組合せではないです 合板との違いは僅かに掴むような打球感がある事です これは硬めの合板ラケットにはなかなか無い打球感ですね なので合板のラケットでは再現は難しい組合せです スペクトルレッドは若干ソフトなタイプですが、APとの組合せでは弾きの強さと硬さがかなり前面に出るので、非常にコントロールが難しくなっています

弾性 6~6.5

弾性に関しては文句なしの組合せとなってます スペクトルの特徴である弾道やナックルボールがAPの弾きによって更に球質がアップしている印象です スピード・飛距離が非常に良く出る為、直線的な弾道をコートに収める事が難しくなっていますが、コンパクトなスイングで連打出来る組合せですね 強い打球で打ちぬけるスピード性能を獲得した組合せとなってます

球持ち 6.5

ソフトスポンジ版とはいえ、ドイツテンションの様な軟らかさはそれ程無いスペクトルレッドと硬質で弾く単板、APとの組合せでは、かなりボールの飛び出しが早いですね 硬質で球離れの早い合板等との違いは前述した、瞬間的なボールの掴みがある事ですが、それを差し引いてもかなり球離れが早い組合せとなってます この非常に早い球離れが、台上・サーブ等で距離が特に出すぎてしまうので、扱いが難しい組合せとなってますね

総評 4

抜群のスピードを誇る組合せですが、飛距離が出過ぎる事や球離れがかなり早い為、扱いの難しい組合せとなってます コンパクトなスイングで弾いた際にも非常に鋭く、直線的なスピード系表ソフトらしいボールを打てる事が可能にはなっていますが、台上・サーブ・ドライブ等の細かな技術や回転をかける技術の際に弾きの影響で扱いがかなり難しいですね 打ち抜けるスピードや球威を手に入れた代償として、操作性を失う といった印象です 球離れがかなり早いので、ブロックや角度打ち等でシビアな角度調整が要求されます  APの硬さであれば、ドイツテンション系や日本製のソフトなテンション系の表ソフトの方が打球感のバランスがとりやすいですね スペクトルレッドではラケットの硬さと弾きが衝突してしまう様な印象でしたね トータルバランスの良い組合せとはいえませんが、超攻撃型の組合せですかね

アリ? ナシ ? 実験者感想

スペクトルレッドとの組合せは硬さと球離れ以外なら「アリ」ではあるんですが、とにかく弾きが強いので、細かなコントロールが難しかったですね、個人的にはAPで使うなら、もう少しスポンジはソフトな方が良かったです 特に台上でのレシーブやサーブの際に回転をかける前に飛んでいってしまうのは厳しいものでしたね とはいえ単板と表ソフトの相性はあまり一般的ではない中で、これだけ弾いてくれる単板があるというのは印象的でした

 

※2018年 5月15日 打球感・弾性等の数値を修正しました