用具検証
「朱世赫」 × 「翔龍」

世界選手権2位の実績を持つ、カットマン「朱世赫」選手モデルラケット「朱世赫」と粘着ラバーでありながら大幅に弾性や打球感の調整が加えられている「翔龍」の組合せを検証・数値化

 

打球感 5.5~6

ラバー自体の硬さは紅双喜等に代表される粘着ラバーと比較して少し食い込みがありますが、ラケットがややハードで弾くタイプなので、少し硬さを感じる打球感となってます カット用ラケットの中では硬さが目立つタイプですかね ただ、シートで擦るタイプではないラバーの為、回転をかける時に弾いてしまい、飛び出してしまう点がネックです 打点を落としてしっかりと食い込ませると中国ラバー特有の弾道が出せるラバーではありますがラバー自体の球離れが良い方なので、ここに弾きのあるタイプのラケットを合わせると組合わせとしてはラバーの特性でもある「弧線」これが活かしにくい組み合わせとなってしまっている印象です

弾性 5~5.5

カット用ラケットとしては攻撃的なタイプで弾性も良好なラケットに弾みを大幅に強化したラバーとの組み合わせは下がった位置からでもしっかりと飛ばせる飛距離と粘着ラバーとしてはかなりスピードが出せる組み合わせとなっています 既出ですが、早い打点よりもためてドライブを打った方が翔龍が持つ中国ラバー特有の弾道「弧線」がより活かせるので、「下がった位置で粘着を使う」という選択肢に加えやすい組み合わせです 回転量を抑えてスピードを重視した攻撃手な組み合わせですね  ただ前述の「打球感」の関係で、ラバーの持つ弧線を出すに食い込ませるパワーが必要にはなってきますね

球持ち 5.5~6

カット用は弾性を抑えてソフトな打球感のタイプが一般的には多いですが、このラケットは木材ラケットながら十分な弾みとハードな打球感を持っていますね ここに粘着系としては少しソフトではありますが、球離れの良いラバーを組み合わせると、当然球離れが良い組み合わせとなってきます カットの際に球離れや飛距離が従来の粘着系とは大幅に異なるので、カット時の印象としてはかなり球離れが早い印象を受けます 強い打球をしたときにラバーが食い込み、弾き飛ばす為、ハードヒット系は特に威力を発揮する組み合わせですね 攻撃はやりやすいですが、カットの際は修正が必要になりますね 飛び出しと弾きの強さが特徴的です

総評 4

粘着系で「飛ばない」という悩みは改善されますが「回転量」と「かけやすさ」が失われるので、どこまで妥協できるか という印象です 後は打球感ですね 軽い力でも飛び出すだけの初速の速さがありますが、粘着ラバーの「擦れ」が翔龍ではシートの関係で弱く、またラケットの「弾きの良さ」で飛ばしてしまう為、相性としては難しい組み合わせですね もう少しラケットがソフトな方が翔龍の場合は合わせやすい印象です 回転をかけてラバーの特性である「弧線」を出し切るにはラケットの弾きとラバーを食い込ませるパワーが必要になってくる組合せです ただ、粘着ラバーでありながらテンションラバーに近付くほどのスピードと木材のカット用ラケットとしては高反発なのは魅力ではあります 扱い辛さはありますが、超攻撃的なカット主戦プレースタイル向けの組み合わせですね

アリ? ナシ ? 実験者感想

スピードに関しては「粘着系 × 木材カット用」としては抜群のスピード性能で、ハードヒット系に関しては十二分なスペックでしたが、これは個人的には難しい組み合わせでした 回転をかけるにはしっかりと溜めて打たないと、硬さと球離れの関係で前陣で打ちづらかったですね 軟らかい打球感のラケットでバランスが取れる印象でした  それにしても「朱世赫」は良く飛ぶラケットですねえ 回転をかけきる前にポーンと飛び出してしまうのが苦手でしたね もう少し掴むタイプのラバーの方が合わせやすいですね