弧線弾道と強い弾みが特徴「ヤサカ 翔龍」

ラバーの弾性をアップさせる「グルー」や「補助材」が禁止になって以降、ルールを厳守している日本ではラバーの特性の関係で使用することが非常に難しくなっていた所謂「粘着ラバー」ですが、この「翔龍」はノングルーの状態であっても強い弾性を実現しているラバーです 純粋な粘着ラバーの様な打球感や回転量ではないですが、粘着ラバーとテンション系をあわせた様なラバーに仕上がっています

翔龍 (1)  翔龍 (3)

パッケージはツヤを抑えた黒をベースに青で龍が描かれています カラーリングは抑え目ですが、非常にかっこいいパッケージに仕上がっていますね メーカー表記で「47~52度」となっています ラバーは中国製ですが紅双喜に代表される様な粘着ラバーではないので「カチカチ」ではないですね 打球感はテンション系としては硬め 粘着としてみると「やや食い込む」という打球感です

翔龍 (2)  翔龍 (4)

シートは強粘着ではなく「微粘着」ですね 触るとペタッとしている程度です このラバーは「黒」と「赤」でスポンジが変わるのが特徴で、これはDONICからラインナップされている「アカディタイチ」等でも採用されていた事があります 打球感は前述していますが、テンション系としてみると適度な硬さがありますが、粘着ラバーとしては食い込むので、中国系のラバーとしてはクセは少ない打球感です 「ボールが揺れる」という様な独特の球質は少ないですが、球質はやはり粘着的な球質が出る印象はありましたね

中国ラバーでありながら弾性は抜群なので「飛び」に関する悩みは大幅に解消されます と同時にその「飛び」が台上や頂点前の打球でネックとなっている側面もあります 球離れもやや早く、中国ラバーと比較してボールが良く飛んでいく印象です その為早い打点での打球時に回転がかけづらいですね 従来型の粘着ラバーの感覚で回転をかけようとすると、回転をかける前に飛んでいってしまうので注意が必要ですね 少し打点を落として、しっかりと食い込ませて回転をかけると中国ラバー特有の大きな弧線弾道が出せます 中国選手の様な非常に早い打点で打つにはラバーが飛びすぎてしまう印象がありますが、テンションラバーを使っていて「粘着の様な球質が欲しい」という場合には移行がしやすいラバーといえますね とはいえ回転量や球質は紅双喜系等と比較すると抑え目なので、それらを犠牲にして「ノングルーでスピードを大幅アップ」というラバーです 粘着特有のクセ球は少ないですが「下がっても飛ばせる」というのは大きいですね

粘着ラバーの問題点は解決できている部分と失ってしまった部分両方ありますが、「テンションからの移行」という点では良いラバーといえます 従来型の粘着に弾みがプラスではないので、従来型の粘着から弾みを求めての移行には適さないですね 単純に従来型の粘着に弾みがプラスされているわけではないです それを如実に表しているのが「トップシート」で、粘着としてみると擦りづらいシートといった印象でした スポンジに食い込ませて飛ばすと強い弧線弾道は「粘着らしい」ですけどねえ 弾みは粘着ラバーの域を超えているので「テンションと粘着の良いとこ取り」はある程度実現できているラバーです 言い方を変えると「中途半端」とも言えますが  ある意味「日本市場専用」に調整されているラバーといっても良いでしょうね 意欲作です 今後の発展に期待ですね